「全員広報」を実現するために

企業にとって広報は必要不可欠!

情報発信 全員広報 クリッピング
Yuumi Karube

広報の悩み

「会社の中で広報のプライオリティが低く、依頼ごとが後まわしにされがち」



「広報とマーケが同一視されているなど、そもそも広報という仕事に対する理解度が低い」


これらは実際に、ベンチャーやスタートアップ界隈の広報のあいだでよく話題にあがる、鉄板のようなお悩みです。

また、ベンチャーやスタートアップ界隈では、専任の広報担当者が1名の"ひとり広報"や、別の業務を抱えながら広報にたずさわる"兼任広報"がほとんど。事業をスケールさせるための重要なポストでありながら、リソース不足に悩まされている方も多いのではないでしょうか?

"全員営業"という言葉がよく聞かれるようになりましたが、それなら広報だって、本来は"全員広報"であるべき。

社員の広報に対する意識を高め、協力してもらいやすい体制づくりを始めることが、ベンチャーやスタートアップの広報が踏むべき最初のステップと言えるでしょう。

この記事では、"全員広報"を少しずつ実現させるための始めの一歩となる考え方と、今日からできる具体的なアイディアをシェアします。




①アイデアや課題の共有で人を巻き込もう


あなたの会社のコミュニケーションツールは何ですか? 現在だと、SlackやChatworkなど、ビジネス用チャットツールを使っているという方が多いかもしれません。

まずは、広報まわりの出来事を全員に向けて共有する"情報発信基地"を見つけましょう。

その場を使って、一日に一度は、広報についてのアイディアやニュースを発信するようにしてみてください。朝会(朝礼)など、全員が顔を合わせる時間があるならそれでも◎ 「今こんなことを考えている、やろうとしている」というフローを全員に向けて発信することは単純でも効果的で、社内の協力やアドバイスが得られやすくなりますよ!


②情報発信に対する社員の感度を上げよう


あなたの会社では、業界のニュースや競合の新サービスなどについての情報が、毎日のように飛び交っているでしょうか? 「もちろん!」と答えることに少しでもためらってしまうなら、ぜひ試していただきたいことがあります。

それは、「クリッピング」。

クリッピングとは、テレビや新聞、雑誌、Webメディアなどに露出した自社に関連する情報を切り取っておくことで、広報としての必須業務ともいうべき仕事です。

ポイントは、「まとめた情報に広報視点のコメントをプラスして社内に発信する」こと。競合がリリースしたサービスと自社の類似サービスを比較したり、他社の面白い取り組みから自社に取り入れることができそうなエッセンスを抽出したりすることは、自分にとっても他部署の社員にとっても有益です◎ 慣れてくると、毎朝30分もあれば、自社に向けたオリジナルの最新ニュースがまとめられるようになりますよ。

ちなみに、クリッピングには、「Googleアラート」というサービスが便利。あらかじめキーワードを設定しておくと、該当ワードが含まれるニュースが自動的にメール配信されるので、ピンポイントでニュースを見つけやすくなります。

■Googleアラート https://www.google.co.jp/alerts

いつも「なにか良い情報をください」と言ってくる人と、よい情報を自らもってきてくれる人、どちらに情報を教えたくなるでしょうか?

いわずもがな後者…… ということは分かっていても、リリースネタをさがすことに血眼になるあまり、情報乞いをしてしまっている人も多いはず(かつて、筆者もそうでした)。まずは、「いつも有益な情報を分かりやすくまとめてくれる広報の○○さん」を目指しましょう。

全員広報"を実現するための最初の下地づくりの段階では、こちらからの働きかけが何よりも大事。

どんな会社でも、明日から突然、全員が広報に対して協力的になってくれるわけではありません。

HARVEST 広報ガイドブック」では、主にベンチャーやスタートアップの広報を担う広報ビギナーさんたちと一緒に、会社を盛り上げる広報やPRのあり方について考えていきます。

これから、どうぞよろしくお願いいたします!